書き手は 20代前半から多汗症の外用治療と脇のボトックスを継続している。だから、答えられる範囲のことだけを書く。


続けてみて、わかったこと。

ボトックスは「治す」ではなく、「持たせる」だった。 半年ごとに効きが弱まり、また打つ。その繰り返しのなかで、自分の汗との関係が、 「闘う」から「整える」に少しずつ変わっていった気がする。

完全に止まるわけではない。 強い緊張のときには、相変わらず汗は出る。 だが、その汗が「自分を侵食する」感覚は、明らかに減った。

続けて、見えてきたこと。

通院の頻度より、効きの感覚そのものより、いちばん変わったのは「予防的に動くようになった」 ことだった。 夏が近づいたら、半年前から準備する。会議の朝に、シャツの色を選び直す。 そういう小さな所作が、当たり前になった。


書き手にとって、5年は「治療の継続」ではなく、「自分の身体との付き合い方を覚える時間」 だったように思う。


※ 治療の適応・副反応・費用は人によって異なります。判断は医療機関にご相談ください。 本記録は当事者の観察であり、医療行為・診断・受診勧奨を行うものではありません。