書き手はニキビ跡の美容皮膚科に 6年通っている。だから、答えられる範囲のことだけを書く。


変わったこと。

肌の凹凸は、確かに浅くなった。 6年というのは、施術の回数というより、「待つこと」に慣れる時間だった。 1回で変わると思って通うと、2回目で苦しくなる。 半年単位、1年単位で変わっていく、と決めてから、通うこと自体が静かになった。

朝、鏡の中央に視線を置けるようになった。 これは肌の話というより、自分の顔への評価が、ゆるんだ、という方が近い。 完全に直視できる、というわけではないが、避けなくなった。

変わらなかったこと。

「他人がどこを見ているか」を気にする癖は、思ったほど消えなかった。 肌が良くなっても、人の視線の先を探してしまう瞬間がある。 これは肌の問題ではなく、自意識の側にある癖だ、と途中で気づいた。

写真は、いまだに少し苦手だ。 角度や光に敏感で、不意の一枚で気分が落ちる日がある。 これは、6年では完全には書き換わらなかった。

いま思うこと。

6年通って学んだのは、皮膚の側にできることと、自意識の側に残るものは、別の領域だ、 ということ。 皮膚の側はゆっくり良くなる。自意識の側は、もう少し違う方法で、ゆっくり距離を変えていくしかない。

施術を否定するわけではない。むしろ通っていなければ、いまの距離感には届かなかった。 ただ、「施術=完了」ではなかった、という事実だけを、ここに置いておく。


※ 施術内容・費用・副反応は人によって大きく異なります。判断は医療機関にご相談ください。 本記録は当事者の観察であり、医療行為・診断・受診勧奨を行うものではありません。