Founder's Note
なぜ、始めたか。
His Recoveries の運営者から、最初の読者へ。
His Recoveries は、ある夜の検索体験から始まりました。
20 代のある夜、運営者は、自分の身体について何度も検索しました。 多汗症、ワキガ、ニキビ跡、顔の自意識。 画面に映ったのは、二種類の声でした。
「最短で治す」と煽る商業の声。
「気にしすぎ」と片付ける周囲の声。
そのあいだに、半歩先を歩いた誰かの記録が、ありませんでした。
I. なかったから、自分で作り始めた
当事者を装わず、治療を誇らず、ただ通過した時間を低い声で残しておく場所。 誰かの解決策ではなく、自分の整え方を見つけるための地形図。 医療と商業の射程の外側にある、男性の自意識についての言葉。
なかったから、自分で作り始めました。
II. 解決策を売らない理由
解決策を売る場所は、もう十分にあります。 クリニックも、コスメも、メンズ脱毛も、優れたサービスが既にあります。
His Recoveries が立つのは、解決策の手前と、その後ろです。 受けるかどうかを迷う数ヶ月、受けたあとに残る感覚。 それは医療では「治癒」と書かれない領域です。 そこに、ブランドが必要だ、と判断しました。
III. 顔も実名も出さない理由
ブランドの寿命が、運営者個人の人生より長く続いてほしいからです。 実名や顔で運営すると、ブランドの価値が個人の評判と結びつき、運営者が辞めれば終わります。
His Recoveries は、書き手が交代しても続けられる「型」として設計しています。 運営者の経験は資格ですが、運営者の名前は資格ではありません。
IV. 何を作りたいか
His Recoveries は、男性のための「回復ブランド」です。
- — 治癒ではなく、回復。
- — 強さではなく、整い。
- — 変化ではなく、戻り方。
記録、整える道具、静かな集まり、Letters。 そのすべては、男性が「強く」ではなく「整って」生きるための、 地形図と、道具と、場所です。
V. 通過した時間
ブランドを始める前に通過した、十数年の輪郭です。
中学・高校
12–18手のひらと脇の汗が、教室の机に滲んだ。プリントが波打つたびに、自分の身体が他人より騒がしいことを知った。
領域:汗とにおい
20代前半
20–24皮膚科で多汗症の外用治療を始めた。並行して脇のボトックスを定期で打ち続けた。夏の予定の組み方が、少しずつ変わった。
領域:汗とにおい
20代中盤
24–27ニキビ跡の美容皮膚科に通い始めた。鏡の前で過ごす時間が長く、外を歩く時間が短かった季節。
領域:肌と跡 / 顔の印象
20代後半
27–29ワキガの手術を受けた。傷が落ち着くまでの数ヶ月のあいだに、身体の問題と自意識の問題は別物だと、初めて気づいた。
領域:汗とにおい / 心と余白
30代の入口
30–身体は静かになった。残った癖と整え方を、毎晩の所作として組み直し始めた。書くことを始めた。
領域:心と余白 / Practice
現在
His Recoveries を立ち上げ、自分の通過した時間を低い声で記録している。
領域:すべて
この三幕の全体像は Three Recoveriesに。
Recover Your Presence —
これは、私たちから、あなたへの、
最初の合図です。
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